試験データ
イチゴ
枝豆(大豆)
白 菜
甘 藷
薬害軽減
ガス吸着
イチゴにおけるソフトシリカの施用効果試験成績

栃木県農業試験場 栃木分場 昭和53年8月1日


1.目  的

育苗床や本圃におけるソフトシリカの施用が、生育および収量に及ぼす影響を山あげ電照促成栽培と普通半促栽培で検討する。


2.試験方法

1)供試品種:ダナー

2)試験区:育苗床_高冷地苗圃 本圃 とも
______ソフトシリカ施用量:0、250、350kg/10a
______1区 20株_1区制

3)栽 培:


(1) 促成栽培 採苗 7月18日
高冷地苗圃期間 8月23日〜10月20日 58日間
定 植 10月21日  畝巾100cm、株間25cm、平床4条植
保温開始 10月24日
電 照 10月24日〜翌年3月31日

(2) 半 促 成 栽 培 採苗 8月16日
定 植 11月2日 株間18x25cm 高畦2条寄せ植
保温開始 1月9日

(3) 施肥量 促成、半促成の2試験とも育苗床、高冷地苗圃、本圃にそれぞれ3要素成分で1.5-1.5-1.5kg/1aとし、全量基肥とした。
GAは、保温開始時に10ppmを1回散布した。その他は当場基準により栽培。


3.結果および考察

1供試土壌の理化学性
高冷地苗圃を除いた育苗床、本圃の土壌は沖積土壌で、理化学性は第1表の通りである。高冷地苗圃は関東ロームの裸出がところどころに見られる火山灰土壌であるが、土壌分析は行わなかった。

第1表 供試土壌の理化学性
層位 pH Y1 置換性(mg/100g) 塩基
置換容量
リン吸 全N 全C

0〜16cm
16〜45cm
(H2O)
6.0
6.8
0.9
0.1
CaO
183
393
MgO
32
53
K2O
15
25
(me)
17.8
18.7

1,126
1,067

0.28
0.17

3.30
2.17


2促成栽培
山下げ時の生育を第2表に示したが、生育成績は250kg区≧350kg区>無施用区で試験各区は葉柄長、葉面積では変わらなかったが、地上部全体重、地下部全体重とも重く、クラウン径も太くできた。
開花の状況を第3表に示したが、施用各区は開花がやや遅れる傾向がみられ、特に350kg区が遅れた。

第2表 山下げ時の生育(株当り)
施用量別 葉柄長 葉面積 クラウン径 地上重 地下重 全重量
0kg 5.3cm 31cm2 1.1cm 10.3g 8.4g 18.7g
250kg 4.8cm 30cm2 1.2cm 11.2g 9.2g 20.4g

注)葉面積=タテxヨコ

第3表 促成の開花期(開花株率)
施用量別 11月12日 11月17日 11月23日 11月28日 12月7日
0kg 50 50 67 88 100
250kg 38 46 58 75 100

収量は第4表に示したが、250kg区≧350kg区>無施用 で、山下げ時の生育と同じ傾向を示した。
250kg区では12月中の早期収量も多く、その後も多収となって3月末日までの第1次収量は約2.4 t/10aとなり、無施用区に比較して47%の増収となった。350kg区は早期収量では劣ったが、2〜 3月が高収量となり全収量では250kg区と差はなかった。

第4表 促成の収量(10株当り)
施用量別 可販果数 月別可販果重(g) 果重百分比
12月 1月 2月 3月 合計
0kg 120 100 407 971 156 1,634 100
250kg 173 146 722 1,341 187 2,397 147


3) 半促成栽培
保温開始60日目の生育を第5表に示したが、250kg区>350kg区>無施用区の順となり、促成栽培に比較すると350kg区の生育がやや不良であった。収量は第6表に示したが、250kg区>350kg区=無施用区の順で、350kg区は施用効果がみられず、促成栽培とは傾向を異にした。
このことは促成栽培に用いた高冷地苗圃の土壌と半促成栽培の苗床の土壌の差異に起因すると考えられ、やせた火山灰土壌での施用効果はかなり期待できるが、肥沃な沖積土壌では施用量に限界があることを示している。
したがって土壌によって施用量は定められるべきであるが、本試験の結果からは、火山灰土壌でも250kg/10aの施用で充分であると考えられる。

第5表 半促成の生育(10株平均)
施用量別 葉柄長 葉面積
0kg 8.3cm 46cm2
250kg 10.7cm 65cm2
注)葉面積=タテxヨコ

第6表 半促成の収量(10株当)
施用量別 可販果数 3月 4月 合計 重量百分比
0kg 140 472 696 1,168 100
250kg 170 477 1,036 1,513 130
350kg 123 361 812 1,173 100
※弊社注記
沖積土のように肥沃で良い土壌にソフトシリカの多量施用は必要としない。
貧土に属する土壌、特に塩類濃度が蓄積している障害土壌なり連作障害に悩んでいる悪土には多めに施用して、体質改善を急ぐことが望まれます。その目的が達成した後は標準値(250kg/10a) に戻し早期収穫・増収・品質向上をフルに実現することが可能です。すなわち、悪土に対しての浄化能・緩衝能に著効を発現するからでしょう。
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