白土を発酵飼料の原料と共にサイロ等の貯蔵室にサンドイッチ状態に添加していく。サイロ内の悪臭・カビの発生・2次発酵による窒素ガスやメタンガスを消去し、その変質腐敗を防止することにより良質の発酵飼料となる。
白土により培養液中の有害細菌類の繁殖が抑制され、不良ガスも吸着除去して変質腐敗を防止する。また発根体の健康も保たれ環境水質が長期間にわたり清浄に保存される。
肥料の多用により、光合成が鈍化し生育障害をもたらす。また、農薬使用により薬害等が起こる。白土を散布すると窒素過剰や残留農薬を調整・解消し、被害の拡大を防ぎ、未必部分の細胞組織を回復させ光合成を活発にする。更にリン酸肥効を助長し品質向上・糖度増加及び病害菌類の繁殖抑制に効果がある。
白土の水溶液に種子や種イモを浸漬処 理することにより、その病害菌類に起因する発病を抑制し発芽を促進する。浸漬後さらに粉衣すると発芽率の向上と発根促進に効果がある。薬液浸漬処理よりも短時間で簡単に行えて安全性を確保できる。
白土をホダ場の床土に散布、浸漬用水に添加、又は水溶液を原木に散布すると雑菌類の繁殖を抑制する。容器栽培では培土に添加するとpH調整、不良ガスの吸着、水質腐敗防止並びに食菌生育の正常管理に効果がある。
活魚貝類を保存する場合時間の経過と共に鮮度が低下し、漁獲した魚貝類を氷蔵する場合その保鮮期間は短い。白土を魚貝類保存の冷水及び氷に添加、又は散布により鮮度保持期間の延長、異臭の吸着除去、腐敗防止に効果がある。
鮮度低下の速い甲殻類の保存期間を簡単な作業により延長も可能にする方法。上澄み液を生きているカニの体内に注入するとタンパク酵素作用による変質を防ぎ、その死後における鮮度保持期間が著しく延長される。
スリ身や擂潰肉(らいかいにく)に白土溶液を添加することによりカマボコ、ハム、ソーセージ等の煉製品の保存性が高められる。夏季においても1週間経過してもネトの発生や腐敗現象がみられない。化学薬品等の防腐剤を使用する事なく品質良好な煉製品となる。
穀類や豆類を原料とする練加工品等(麺類・豆腐・餡類)は化学合成物質からなる食品添加剤等が利用されている。白土は加工用水の浄化改質・雑菌類の繁殖防止に有効で、白土上澄み液を用いると製品のツヤ出し及び保存性向上に効果が得られる。
果実(メロン、西瓜、リンゴ、ブドウ、柑橘類等)の収穫後の品質・鮮度の保持方法。収穫後の果実軸(蔓等)に白土を粉末又は軟膏状にしたものを塗布し、綿、アルミ箔等で被覆し、果実体を仮死状態に保持し鮮度を保つ。白土は肥料成分を含まないので、熟成を促進することがない。果実軸に含まれる水分は、白土によりイオン性コロイダル溶液を生成し、果実体へ転流して生体組織の活性維持をもたらし、品質・鮮度を保持し得るものと推定される。
白土の上澄み液を生茶葉の蒸し葉段階で、蒸熱液として吹き付けて茶葉表面に展着させる。蒸し葉段階及び揉捻段階で茶葉に十分浸透し、茶葉に混入している未消化窒素分や残留農薬を分解及び吸着消去する。製茶の品質向上と貯蔵中のカビ等による変質防止に効果がある。
白土により水の浄化改質、水中の雑菌が吸着除去される。得られた上澄み液で製氷した氷は従来の製品より味が良好で保存性にも優れ飲料用・食品冷蔵用に好適である。急速凍結した氷は魚貝類の冷蔵に使用すると鮮度保持効果が高い。解氷後においても数日間これらの鮮度が保たれる。
外傷を受け放置すると患部に化膿等が生じ、痛痒・激痛を伴なう。白土を軟膏(クリーム)状にして患部に直接塗布すると皮下細胞組織へ浸透が良く腫れを収め、鎮痛を早める。また外傷患部の組織体の正常回復を促進する。